20年以上経っても、未だに英語のやる気を上げてくれる出来事
遠い昔、私にも学生だった時代がありました(笑)。
20年以上も前のことですが、未だに印象に残っているできごとをご紹介しますね。
呑気な学生バイト
当時、私はディスカウントショップのカメラコーナーでアルバイトをしていました。
まだデジタルカメラがなかった時代です。
私の仕事はレジ打ちで、本当に簡単な仕事でした。
フィルムを現像したり、使い捨てカメラを売ったりする中で
高いカメラを買いに来るお客様もたくさんいました。
そういうお客様には、商品知識の抱負な社員さんが対応していました。
外国人のお客様現る
ある日の夕方、外国人のお客様が来たんです。
どうやら日本語が話せない様子。
英語でいろいろと質問されるのですが、その場には英語で詳しい商品説明を
できるほど、英語に堪能な人はいませんでした。
私も、当時の専攻は英語だったはずなのですが、全然役に立ちませんでした(^^;)
社員さんが四苦八苦しながらカタコトの英語で説明を試みていたとき、
日本人のお客様が通りすがりました。
見た目は普通のおじさん。その実態は。
40~50代のサラリーマンといった風情の男性でした。
当時の私から見たら、どこにでもいそうな「おじさん」でした。
(今はもう、私もオバサンですが(^^;))
そうしたら、そのおじさんがごく自然に、外国人さんに話しかけたんです。英語で。
二言、三言会話して、社員さんに
「『この機種は○○って性能があるか』って訊いてるよ」と言いました。
「あ、はい。その性能は……」と、社員さんが日本語で説明します。
おじさんは外国人さんに英語で通訳します。
10分ほどおじさんを通訳として、社員さんと外国人さんの会話は続きました。
最終的に外国人のお客様がカメラを買ったのかは忘れてしまいましたが
とにかく、満足された様子で帰っていきました。
おじさんも、自分の手柄を誇るでもなく「じゃーね(^^)/」と言って、帰っていきました。
びっくりしましたねー。
ほんとに、見た目は普通のおじさんで
「デキるサラリーマン」という雰囲気はまったくなかったんですよ。
それに、発音はそんなに良くなかったです。
典型的なジャパニーズイングリッシュでした。
でもおじさんは、英語を話すときに一切、淀みがありませんでした。
日本語を話すときと同じように、スラスラと口から出てきていたんです。
もちろん、外国人のお客様に “Pardon?” なんて聞き返すこともありませんでした。
ごく普通のおじさんなのに、輝いて見えました。
それはもうカッコ良かったです。
たぶんあのおじさんは、見た目こそ普通でしたけど
本当は「デキるサラリーマン」だったんでしょうね。
海外出張や、海外との電話連絡などで日常的に英語を使っていたんでしょう。
どんな理由でも宝物
英語ができるから偉いってわけじゃありません。
むしろ英語ができなくても、他方面で優秀な人は世の中にたくさんいます。
ただ単純に、あのときのおじさんは「カッコ良かった」のです。
「英語がペラペラ話せたら、カッコイイよね」なんて、ミーハーですよね。
でも、動機はなんでも構わないと思うんです。
その動機を思い出すとやる気に繋がるのなら、むしろ一番大事なことです。
私は今でも、おじさんを思い出すと
「カッコ良かったなあ。あんなふうに英語を話せたらいいな」と
練習を続ける気になります。
あなたが英語をできるようになりたい理由はなんですか?
どんな理由であっても、大事にしてくださいね(^^)
壁にぶち当たったときには、それ思い出してみてください。